調理を学ぶ盛岡市の専門学校生が、学校主催のレストランで地域の食材を使った料理を提供しました。
食材のひとつは、生産者のもと自分たちで収穫した「盛岡夏いちご」です。

盛岡市のMCL菜園調理師専門学校では、月に数日間営業するレストランで生徒が調理と接客を担当しています。
今回のメニューは、鶏肉を使ったメイン料理にカボチャの冷製ポタージュなど7品です。

サラダの具材とソース、そしてデザートのモンブランには、市内で生産される「盛岡夏いちご」が使われました。

生徒たちは、盛岡市渋民の生産現場を訪ね葉の摘み取りや収穫を体験していて、イチゴが育つまでの過程やほどよい酸味が感じられるという味の特徴などを直接生産者から学びました。

10日は訪れた人たちが生徒たちから食材についての説明を受けながら、じっくりと料理を味わっていました。

(お客さんは)
「(盛岡夏いちごは)初めて知りました。こういうブランドがあったことも知らなかった」
「食材はもちろんですが、生徒がどんな思いできょうまで作ってきたかを考えながら味わっていただきました」

生徒にとっても、収穫したイチゴを使った料理の提供は特別な体験になったようです。

(MCL菜園調理師専門学校2年生 原田奏和さん)
「収穫体験を通して夏イチゴのおいしさを実感できたので、お客様にも今回のレストランで夏イチゴを知っていただき、盛岡から全国に発信できたらと思います」

11日と12日も営業するレストランはすでに予約で満席ですが、学校の前では生徒が作った「盛岡夏いちご」を使ったパンや弁当が販売されます。