放射線治療の一種の重粒子線がん治療を知ってもらおうというセミナーが8日盛岡市で開かれました。

一般公開の形で行われたセミナーは、北海道と東北で唯一重粒子線がん治療に特化した施設東日本重粒子センターを持つ山形大学医学部が主催したもので、会場にはおよそ300人が集まりました。

重粒子線がん治療は近年著しく進化する放射線治療の一種です。
セミナーでは東日本重粒子センター副センター長の元井冬彦教授が進行役を務めながら、がん治療の事例が紹介されました。

重粒子線は従来の放射線よりも特定の部位に対して集中して照射することができるメリットがあり、岩手県内の患者の中にも治療で利用する人がいます。

セミナーの参加者は、今後の治療の選択肢の一つとして重粒子線への理解を深めていました。