アメリカのトランプ大統領が去年の大統領選挙で争ったハリス前副大統領に対する警護の打ち切りを命じたと報じられました。

CNNテレビは29日、トランプ大統領はシークレットサービス=大統領警護隊がハリス前副大統領に対して行っている警護を9月1日で打ち切るよう、ノーム国土安全保障長官に指示したと伝えました。

副大統領は退任後、6か月間が警護対象の期間となりますが、バイデン前大統領が1年間の延長措置を命じていたため、ハリス氏の警護期間は来年まで残っていたとしています。

打ち切りの理由について、トランプ氏はバイデン前大統領の措置が「法律の範囲を逸脱している」と主張しているということです。

トランプ氏は、第一次政権で高官を務めたものの、現在は一定の距離をとっているポンペオ元国務長官や政権の政策を激しく批判しているボルトン元大統領補佐官らの警護を、第二次政権の発足後、次々と打ち切っています。