イランの核開発問題をめぐり、イギリス、フランス、ドイツの国連大使は共同で、制裁復活を延期するために核査察官の受け入れを再開することなどをイランに求めました。

イギリス、フランス、ドイツは28日、国連の安全保障理事会に対し、イランがウラン濃縮活動などを続け、核合意に違反していると通知し、30日間の審議期間を経て制裁を復活させる手続きを開始しました。

ロイター通信によりますと、3か国の国連大使は29日、イランが▼IAEA=国際原子力機関の査察官の受け入れを再開するほか、▼濃縮ウランの備蓄に関する懸念に対応し、▼アメリカとの協議に応じれば、最大6か月間制裁の再発動を延期すると表明しました。

この要求について、イランの国連大使は「非現実的な前提条件ばかりで、3か国側も実現不可能だと分かっている」と述べて、反発。同時に、3か国に対し「制裁の復活ではなく、これまでの措置を短期的かつ無条件に継続すること」を求めました。