アメリカでチャットGPTとのやりとりが原因で16歳の息子が自殺したとして、両親が開発元のオープンAIなどを提訴しました。

訴えを起こしたのは、今年4月にカリフォルニア州の自宅で死亡した男子高校生の両親です。

両親は26日、チャットGPTが息子の自殺を助長したとして、開発元のオープンAIとサム・アルトマンCEOを相手取り損害賠償と再発防止策を求めて州の裁判所に提訴しました。

訴状によりますと、両親は、少年がチャットGPTで自殺願望を打ち明け、その方法についてやり取りしたところ、チャットGPTは形式的に相談窓口などを案内したということですが、最終的に様々な手段について詳細に助言したほか、遺書の草案も提供したと主張しています。

少年は去年9月からチャットGPTを使い始めたばかりでした。

提訴を受けオープンAIは、保護者が子どもの使用方法について監視できる機能を近く導入するなど安全対策を強化すると表明しています。