主食が同じ「コメ」のお隣・韓国では、日本とは逆に「コメが安い」状態が続いています。「コメ事情」を探ってみると、意外な共通点も見えてきました。
韓国の空港の検疫所。今回、私たちは特別にカメラでの取材が許されました。
次々と韓国産のコメを日本に持ち帰る人の姿が。現在、韓国で暮らす日本人女性はお土産代わりにコメを持ち帰ります。
韓国在住の日本人
「コメが高いので、実家の助けになるように」
金浦国際空港の検疫官
「今年1月から2月頃には月80~90件程度の輸出検疫証を発行していたが、7月は月300~400件程度の検疫証を発行している」
訪韓した小泉農水大臣も国際会議の合間に現地のコメ農家を視察。そのコメ事情とは…
記者
「ソウル近郊のお米の主力産地に来ていますが、右見ても左見ても遠くの方まで田んぼが広がっています」
ソウル近郊にあるコメの主力産地・坡州市。およそ20年、農家を営むキムさんは、東京ドームおよそ3.5個分の広大な土地でコメ作りを行っています。
キム・ジンジェさん
「これが京畿米5号という品種です」
しかし、最近の「コメの価格」について、ある悩みが…
キム・ジンジェさん
「日本はコメが足りないとの話があったが、韓国は過剰生産でとても安くて問題。価格は大幅に下がっていて、収益もすごく減っている。栽培しても販売が難しいから辛い」
今年上半期の価格を比べても、日本は高止まりする一方、韓国は5キロ1500円ほど。コメ余りで価格の低迷が続いていたかつての日本と同じ状況です。
大手スーパーを訪れると、20キロのコメが日本円でおよそ6700円。5キロ換算すると1700円という安さです。
東京からの観光客
「激安です、びっくりしました。コメを見に来るつもりはなかったけど、値段が違いすぎて買って帰ろうかと」
日本での「コメ騒動」以降、韓国産を持ち帰る人が急増。さらに個人だけではなく、国全体の日本への輸出量は416トンと、上半期は過去最多に。坡州市の担当者も“日本のコメ市場”を狙っています。
坡州市農業政策課 ソン・ジヘ主務官
「輸出の保証さえあれば、あきばれ・コシヒカリのような品種を植えて日本に輸出したい」
ただ、日本政府はあくまで、国内での「需要に応じた増産」に舵を切る方針で、輸入拡大は考えていません。
日本市場への参入も虎視眈々と狙われる中、生産体制をどう立て直していくのか、日本の農業の実力が、今後、問われてきます。
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