山口県警岩国署は14日、検察官や警察官を名乗る男からのうその電話で、岩国市の90代の男性が現金2870万円をだまし取られたと発表しました。
警察によりますと、今年6月、男性の自宅の固定電話に検察官を名乗る男から電話があり、「暴力団の薬物捜査であなた名義の携帯電話と通帳が出てきた」と言われました。
その後、警視庁の警察官を名乗る男から、「無実を証明するにはお金を用意する必要がある」などと言われ、話を信じた男性は7月、2回にわたり自宅前に紙袋に入れた現金2870万円を置いたところ、何者かが持ち去り、だまし取られました。
男性が警視庁に事実確認の電話をし、詐欺だと指摘され発覚しました。
警察は詐欺事件として捜査するとともに、現金を玄関先や郵便ポストに置いておくよう指示されたら詐欺の可能性が高いと注意を呼びかけています。