老朽化を理由に香川県が解体を決めている旧県立体育館についてです。文化的価値が高いとして保存を目指す団体に対して県教委は予定通り解体を進める意向を回答し、県が入札の手続きに入りました。

世界的建築家、丹下健三が設計し、その形から「船の体育館」とも呼ばれる旧香川県立体育館です。県は老朽化と耐震性を理由に解体を決め、今年度約10億円の予算を計上しています。きょう(7日)、県は、工事の入札を公告しました。

体育館を巡っては、保存・活用を目指す高松市の建築家らが「再生委員会」を設立し、建物と土地を購入し宿泊施設として活用したい意向を表明しています。これに対し県教委は、「老朽化や耐震性の課題のある県有建物の安全性の確保については県が責任を持って進める必要がある」などととして予定通り解体を進める意向をおととい(5日)回答していました。