香川県高松市にある国のハンセン病療養所、大島青松園で、夏祭りが昨夜(6日)行われました。

高松市沖の大島です。入所者は現在29人。平均年齢は87歳を超え、普段は静かな療養所ですが、昨夜は島の外から招かれた人たちも参加し、にぎやかになりました。
国の誤ったハンセン病政策で長きにわたって強制隔離された元患者たち。娯楽が少なかった時代、楽しみのひとつが夏祭りでした。昨夜は、徳島の阿波踊りや高知のよさこいなどが披露され、入所者は島の外へと思いをはせていました。

(入所者自治会 森和男会長(徳島県出身))
「ふるさとにいたときは夏祭りの記憶があるからね、それを思い出しながら」
(入所者自治会 野村宏副会長(高知県出身))
「ふるさとを出てから昭和27年(1952年)にここに来ているからね、16歳のときに連れてこられたから、だから70数年ですね。ふるさとは懐かしいですね」
故郷に帰れず亡くなっていった仲間を悼む、鎮魂の花火も打ち上げられました。