香川県の外郭団体「かがわ県産品振興機構」が運営するアンテナショップ「栗林庵」の男性職員が、店の利益から10年以上にわたって総額約5,000万円を着服していたとして懲戒免職処分となりました。

「誠に申し訳ございませんでした」

かがわ県産品振興機構が会見で明らかにしたものです。きのう(31日)付けで懲戒免職処分となったのは栗林庵で経理を担当していた50代の男性職員です。

男性は2013年12月から昨年5月までのほぼ毎月、店の利益の一部を自分名義の口座に不正に振り込んでいました。振り込みはあわせて135回、総額4,835万円あまりに上ります。

男性が昨年5月に入院し、別の職員が業務を引き継いだ中で不正が発覚しました。公金の着服はないということです。

県産品振興機構は、この男性が2013年3月のオープン当初からほぼ1人で経理を担当していたため不正に気付けなかったとして、複数の目で確実にチェックを行うこととし、また県は24ある外郭団体に対して臨時の立ち入り検査を実施するなど再発防止につとめる方針です。