アメリカのトランプ大統領がロシアへの追加制裁の発動時期を前倒しすると表明したことについて、ロシア大統領報道官は「評価を避ける」と述べるにとどめました。

ロシアのペスコフ大統領報道官は29日、トランプ氏の発言について「留意する」としつつ、「いかなる評価も避けたい」と述べました。

そのうえで、アメリカとの関係正常化のプロセスについて「減速している」との見方を示したうえで「ロシアは関係正常化に関心があるが、前進させるには双方の動機が必要だ」と述べました。

プーチン政権は第2次トランプ政権発足後、アメリカとの関係改善をすすめる姿勢を示してきました。

ウクライナ侵攻をめぐり仲介役を務めるアメリカを取り込み、ロシアが優位な状況をつくる狙いとみられ、今後もトランプ氏の動向を慎重に見極める構えです。