タイとカンボジアの国境地帯で今月起きた軍事衝突をめぐって、両軍の現地司令官が協議を開き、戦闘の停止などで合意しました。

タイとカンボジアの国境地帯では今月、両軍による戦闘が続き、28日にマレーシアで開かれた首脳会談で、両国は現地時間29日午前0時から停戦することで合意しました。

しかし、タイ側は停戦合意の発効後にカンボジア軍が攻撃して交戦になったと主張し、それをカンボジア側が否定するなど、合意の履行が不安視される事態が起きていました。

こうしたなか両軍の現地司令官は29日、国境地帯で協議を開催。戦闘停止のほか、来月4日に両国が国境問題について話し合う会合の結果が出るまで部隊の移動を中止することなどで合意しました。

タイとカンボジアの両首脳が合意していた軍レベルでの協議が実現した形で、今後、事態の収束に向かうかが焦点となります。