人道危機が続くパレスチナ自治区ガザをめぐり、アメリカのトランプ大統領は「ガザに食料センターを設置する」と表明しました。

トランプ大統領
「私たちは『食料センター』を設置し、信頼できる人々と協力して運営します。我々は資金も提供します」

トランプ大統領は28日、ガザの人道状況の改善を目指して「食料センター」を設置すると表明しました。

トランプ氏は「子どもたちは深刻に飢えているようにみえる」などと話し、ヨーロッパなどの各国と協力し、ガザ住民に食料を届けていくとしています。

ガザではこれまでに栄養失調などで100人以上が死亡するなど人道危機が深刻さを増していて、国際的な批判が高まっています。

イスラエルは批判をかわそうと27日からガザへの支援物資の空中投下を再開したほか、ガザ市など3つの地域で人道目的のために午前10時から午後8時まで毎日、戦闘を停止する措置を開始したと発表しました。

ただ、その他の地域では戦闘が継続していて、人道状況が改善するかは不透明だとみられていました。