フィリピンのマルコス大統領への暗殺をほのめかすような発言で物議を醸したサラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾訴追について、フィリピン最高裁は「違憲」と判断しました。
フィリピンのドゥテルテ前大統領の長女で、現職の副大統領を務めるサラ・ドゥテルテ氏をめぐっては、マルコス大統領夫妻らに対し、「殺し屋を雇った」と暗殺をほのめかしたような発言などが問題視され、今年2月に下院が弾劾訴追を可決しました。
今月末にも上院で弾劾裁判が予定されていましたが、現地メディアによりますと、最高裁判所は25日、手続きに憲法上の違反があったとして無効とする判断を示しました。
ただ、訴追の内容自体を免責する判断ではないため、来年2月以降、改めて申し立てができるということです。
マルコス大統領への批判を強めるサラ氏は、2028年に行われる次期大統領選挙の有力候補とみられていて、今後、両陣営の対立がさらに深まる可能性もあります。
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