セブン&アイ・ホールディングスに買収提案をしていたカナダのコンビニ大手が提案を撤回すると発表しました。

カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールは16日、「セブン&アイ側から建設的な協議の姿勢が見られない」として、買収提案を撤回すると発表しました。

セブン&アイの取締役会に送ったとする書簡によりますと、クシュタール社はこれまでセブン側に、▼買収資金は確保されていて、▼規制当局の承認を得る明確な道筋があると説明してきたと主張。創業家である伊藤家に、繰り返し友好的な対話を求めたものの、応じなかったなどとしています。

さらに、2度にわたる経営幹部同士での会議でもセブン側から十分な情報の開示はなく、むしろ、計画的な隠蔽と遅延戦術をとってきたとして、企業統治の取り組みに対する懸念が深まったとしています。

買収提案をめぐっては、去年8月、セブン側が買収提案を受けていることを明らかにし、5月には友好的な協議に必要な秘密保持契約を両社が結んだと発表していました。