パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で、イスラエル人入植者たちが車両置き場の車に火を放つ様子を監視カメラが捉えました。

車両置き場にやってきた集団。車に近づいた次の瞬間、激しい火の手が上がります。これは、14日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の村ブルカにある車両置き場の監視カメラが捉えた映像です。

パレスチナの通信社によりますと、この放火によりパレスチナ住民の車数十台が焼失したということです。

車両置き場の所有者は、イスラエルの治安部隊がやってきても住民を守るためではなく入植者側に立つと訴えます。

国連人権高等弁務官事務所は、イスラエルの入植者と治安部隊はこの数週間、東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区で、パレスチナ住民に対する殺害や攻撃、嫌がらせを強め、何百軒もの家屋の取り壊しや移住の強制などを含む国際法に違反する行為を行っていると指摘。

また、「イスラエル治安部隊はしばしば、生命への差し迫った脅威をもたらさないパレスチナ人に対して、殺傷力を含む不必要または不均衡な武力行使を行ってきた」などと非難しています。