15日も愛媛県内は各地で30度を超える暑い一日となりました。
この暑さは農作物にもダメージを与えています。愛媛が誇るミカンも例外ではなく、現場では試行錯誤が続ています。

全国有数のミカン産地、愛媛県八幡浜市の真穴地区。落合司さんの園地でも早生ミカンの摘果作業が行われています。
しかし…

ミカン農家 落合司さん
「毎年気温があがっているのでミカンの木自体が熱くなっちゃていると思う。木自体も弱って来ちゃうし実自体も太らなくなったりとか」

心配なのが厳しい暑さによる実の生育不良や日焼けです。
落合さんの園地でも水やりの量を調整するなど対策はしていますが、昨シーズン、日焼けなどのため収穫量は前の年に比べ1割ほど減ったといいます。

落合さん
「ちょっと悔しい、もったいないと思う」

新たな対策も始まっています。
スマート農業に取り組む真穴地区では収集した環境データを元に水や肥料を与える装置が取り付けられています。

こちらでは、この装置で日焼けや暑さといった熱ストレス対策用の液体を撒くことを、今年から試験的に導入しています。

落合さん
「藁にもすがるじゃないけれど、少しでもよくなればいいと思ってまずはチャレンジで。比較をして日焼けが軽減されていると思えばどんどん広げていきたい」

今シーズンは表年で収穫量アップが期待される一方、年々、厳しさを増す暑さ…
ミカン農家の試行錯誤は続きます。

落合さん
「少しでもおいしいものを食べてもらえる人に消費者にお届けできればなと思って、これからも頑張ってやっていこうと思っている」