台湾の頼清徳総統が来月、南米のパラグアイを訪問する予定だとロイター通信が報じました。

ロイター通信によりますと、パラグアイのペニャ大統領は14日、台湾の頼清徳総統が来月、パラグアイを訪問する準備をしていると述べました。

頼総統は渡航に際しアメリカを経由する可能性があり、中国の反発が予想されます。

パラグアイは南米で唯一、台湾との外交関係があり、2023年、当時副総統だった頼総統はペニャ大統領の就任式に出席。

このとき往路・復路ともにアメリカを経由していて、中国政府は直後に「『台湾独立』勢力と外部勢力が結託した挑発に対する重大な警告だ」として、台湾周辺で軍事演習を行っています。

中国外務省 林剣 報道官
「中国はいかなる形でも、アメリカと台湾の公式な往来に断固反対します」

頼総統のアメリカ訪問の可能性について、中国外務省の林剣報道官は会見で、中国は「いかなる理由であっても台湾当局の指導者がアメリカを訪問することや、アメリカが『台湾独立』分子を容認し、支持することに断固反対する」と強調。

アメリカ側に対し、「一つの中国」の原則を堅持し、慎重に台湾問題を扱うよう強く求めました。