旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナでイスラム系住民およそ8000人が虐殺された事件から30年を迎え、都内の高校で追悼式典が行われました。
犠牲者を追悼する日本の高校生たち。
旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナでは民族間の対立から内戦が勃発。東部スレブレニツァでは1995年7月、セルビア系の武装勢力がイスラム系の男性や少年およそ8000人を殺害しました。
この「スレブレニツァの虐殺」は、第2次世界大戦後のヨーロッパで起きた最悪の虐殺と言われています。
事件から30年を迎え、ボスニアの高校と姉妹校である東京の開智日本橋学園高校で追悼式典が行われました。
ボスニア・ヘルツェゴビナ ジェナナ・チシヤ政府特使
「ジェノサイド(大量殺害)に抗うことは私たち全員の責任だと思います。スレブレニツァのような悲劇を二度とゆるしてはなりません」
この学校の生徒たちは、毎年、ボスニアに追悼に訪れ、現地の高校生たちと交流を続けています。
開智日本橋学園高校 泉彩音さん
「人種やアイデンティティだけで殺されてしまった事実が心にくるものがあるし。これを未来に繰り返してはいけないという思いがあります」
開智日本橋学園高校 コルツパルン英怜奈さん
「もっと多くの人に平和を意識して世界に立ち向かっていくように、どんどんそれを共有して広めていく、経験として持っていきたいと思います」
式典では生徒たちが二度と同じような事件を起こしてはならないという思いで作成したビデオを上映し、平和への願いを訴えました。
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