ロシアの侵攻を受けるウクライナで、先月死傷した民間人の数が、過去3年で最多になったことが明らかになりました。ゼレンスキー大統領は、さらなる支援を呼びかけています。
国連ウクライナ人権監視団は10日、ウクライナで先月、ロシア軍の攻撃により死亡した民間人は232人にのぼり、1343人が負傷したと発表しました。ひと月あたりの死傷者数としては、過去3年で最多です。
また、先月、ミサイルやドローンが飛来した数は、去年6月と比べ10倍以上に増加していて、攻撃が激化しています。
こうした中、「ウクライナ復興会議」が10日からイタリアで始まり、ゼレンスキー大統領がさらなる支援を呼びかけました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ウクライナ国民は、毎晩、何百ものドローン攻撃に直面している。ロシアが攻撃を強めている時にドローン生産が資金不足に陥ることがあってはならない」
会議では、EUが日本円にしておよそ3900億円の支援を表明するなど、総額で1兆7000億円あまりの追加支援が見込まれているということです。
一方、和平交渉を仲介するアメリカのルビオ国務長官がロシアのラブロフ外相と会談し、ロシアから停戦に向けた新たな提案が示されたと明らかにしました。
アメリカ ルビオ国務長官
「(停戦に向けた)十分な進展はみられていない。戦闘終結の道筋を示すための行程表が必要で、複数の具体案を共有した」
提案について、ルビオ氏は「過大な約束はできない」と慎重な姿勢も示しています。
注目の記事
各地で急増する空き家 大牟田市で強制撤去前に火災も発生 撤去が進まない背景と課題とは

“税”めぐる議論が本格化…「住宅ローン減税」「“年収の壁”引き上げ」など“高市カラー”にじむ減税政策で国民負担どうなる?一方で財源は【news23】

気象庁「冬らしい冬」発言には“油断禁物”のメッセージ? 年末年始の天気どうなる【Nスタ解説】

全国初「学長のおごり自販機」高知大学に設置 費用は学長の“自腹”で「あること」をすれば飲み物が無料に

残る唯一の系統《北海道犬》5匹の子犬誕生 年間繁殖数は約7000匹⇒100匹 飼育を続けて半世紀…血統を守ろうと奮闘する80歳男性

「手相が変わる」ってホント? 運勢をみるだけじゃない!手相が示す健康状態と生活のクセ「医学」と「占い」それぞれの解釈









