連日続く厳しい暑さのなか、5日、福岡市のサンシャインプールが今シーズンの営業をスタートしました。

2025年から義務化された企業の熱中症対策についても取材しました。

午前中で35℃超監視員は汗だく

園児たち
「プール開きを宣言します!」

5日、今シーズンの営業をスタートした福岡市の「海の中道サンシャインプール」

この日は午前9時の時点で30℃を超すなど、厳しい暑さとなり、オープンを心待ちにしていた多くの家族連れなどで朝から賑わいました。

Qプールどうですか?来場者の親子
「楽しい!」「むちゃくちゃ暑くて、並んでいるとき大変だったけど、(プールの)中に入ったら忘れちゃいました」

RKB 鑪加奈 リポーター
「時刻は、午前11時半です。手もとの温度計では、すでに35℃を超えていてとても暑いです。そんな過酷な中で、監視をする男性スタッフは汗を流しながら頑張っています」

従業員の熱中症対策を強化

プールサイドなどで安全を見守る監視スタッフは、業務中に飲み物を持ち歩き、いつでも水分補給が出来るようにしていました。

2025年から企業の熱中症対策が義務付けられたことで、海の中道サンシャインプールでは、例年に比べ対策を強化しています。

監視スタッフが休憩出来る冷房付きの部屋を新たに設置。

また、監視スタッフ向けに事前に2日間の研修を行い、熱中症に関する講義を行ったということです。

ライフガード責任者 髙鍋純一さん
「まず自分の身は自分で守りましょうから始まっているので、例えば、前日しっかり睡眠を取るとか食事を考える、今日の朝食はどういうものを取るとか塩おにぎりを食べるとか、日頃から工夫をしています」

ミスト・休憩スペースも追加

さらに、ミストが出る扇風機を新たに4台導入。入口やスライダー待ちなど行列ができる場所に設置しました。

また、屋根付きの有料休憩スペースを7つ増設し、32区画に。初日は予約で全て埋まったということです。

海の中道サンシャインプール 井手勇介さん
「運営側は責任が発生するというのと、働いてもらえる若いスタッフの方もそれを知っているので、自分たちも気を付ける。お互いの意識がいいところに来ていると現場で思っていて、これで本当に具合が悪くなったりが防げるんじゃないかと感じています」

少子化の影響などで来場者数は減少傾向というサンシャインプール。

ただ、今年は梅雨明けが早かったこともあり、2024年よりも1万人多い、のべ22万人の来場者を目標としています。

営業は9月15日までです。

注意!プールの中でも熱中症に

実はプールに入っていても熱中症になる危険があります。

理由は・暑さを感じにくい・のどの渇きを感じにくい・日差しを遮るものが少ない

こまめな水分補給や日陰などでの休憩を取るようにしましょう。

また体が濡れたままの方が、気化熱で体温を下げやすいということです。