ファイターズは7月7日、千葉県鎌ケ谷市にある2軍の本拠地を、道内に移転する意向であることを正式に発表しました。
北海道日本ハムファイターズ 栗山英樹CBO
「きょう非常にわれわれにとっても大きな意味のある発表をさせていただきたい。本当の意味で育成をできる拠点を、この北海道に作らせてもらいたい」
道民 60代男性
「やっぱり近い方がいい。2軍選手の顔を覚えられるから、1軍に上がったとき楽しみになるし」
道民 30代女性
「娘がいるので、一緒に行きたい」
誘致に前向きな姿勢を示す自治体では、早くも歓迎ムードです。
恵庭駅通商店街振興組合 行澤勇 理事長
「(どのくらい来てほしい?)力いっぱい、来てほしい。(誘致を)今やらなかったら、かなり難しくなってくるのかなと」
ファイターズの2軍本拠地は、北海道のどのマチにやってくるのか?5年後の開業を目指す、新たな拠点を深掘り取材します。
北海道日本ハムファイターズ 栗山英樹CBO
「北海道の皆さんがファイターズの選手をこれまで育ててもらったように、今度は若い選手をしっかりと地域とともに、一緒に育てていきたい」

「どこにもない世界一の施設を作るというお願いをします」
新たな2軍の本拠地には、メインスタジアムや練習用のサブグラウンド、選手寮などの野球関連施設のほか、周辺には商業施設や住宅、宿泊施設などの建設が検討されています。

移転先としては、新千歳空港やエスコンフィールド北海道へのアクセスを重視した札幌圏を想定。
すでに札幌市・北広島市・恵庭市・江別市・千歳市・苫小牧市の6つの自治体と情報交換を始めていて、2027年ごろまでに計画を固め、2030年の開業を目指します。

堀内大輝アナウンサー
「立地面で、例えばJRに近いところなのか。そういった具体的な場所などの想定、現段階で教えていただけることがあればお願いします」
ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 開発本部 小林兼 副本部長
「駅はもちろんあれば望ましいと考えているけれども、それ以外の条件もろもろと合わせての総合的な判断となるとは思う」

現在、2軍の本拠地がある千葉県鎌ケ谷市。
大谷翔平やダルビッシュ有など、世界で活躍するスター選手も、ここでプロ生活をスタートさせました。
鎌ケ谷スタジアムは、1997年の開業以来、首都圏のファンを中心に親しまれてきましたが、施設の老朽化に加え、1軍本拠地の北広島市との距離が遠く、急なけがなどによる選手の入れ替えが課題となっていました。

球団が下した決断に、鎌ケ谷市の芝田裕美市長は…。
芝田裕美 鎌ケ谷市長
「私としては、今回の移転意向表明を受け、大変残念で寂しく思っています。今後、両者で新たな歴史を作り上げていけるように取り組んでまいります」
ファイターズの若手選手も通う、鎌ケ谷市の中華料理店、東新軒です。
選手の名前をつけた応援メニューを作るなど、ファイターズ愛に溢れるお店です。
東新軒 新川雅久 店長
「すごくファイターズの選手によくしてもらったので、施設がなくなってしまうのは本当に残念。私個人としては本当にこのまま移転しないでほしかった。ファン目線で応援したいし、新たな2軍の施設も行ってみたい。ひと言でいうと複雑な気持ち」
