1,300人あまりが犠牲になった高松空襲から80年です。戦争の惨禍を二度と繰り返さないようにと、香川県高松市で企画展が開かれています。

高松市平和記念館です。焦土と化した街にぼうぜんと立ちすくむ家族。空襲の惨状をジオラマで伝えます。1945年7月4日未明、高松市は米軍による攻撃で市街地の8割が焼け、1,359人の尊い命が奪われました。
「熱い。助けて」
燃え盛る高松の町を逃げ惑う様子を体験者が描いた絵です。

記念館の中條さんは義理の父親の空襲体験を語り継いでいます。
(高松平和記念館 中條輝宗さん)
「『危ないから、ここから出ろ』と急いで東へ東へ逃げたら、水田が多い地域だったんです。その中にずぼっと入って助かった」
「訪れた人に『平和ってありがたいな』と、これをずっと続けていかないといけないなとそういうふうに感じ取ってほしいです」
高松空襲展は今月7日まで開かれています。