甲府は5日連続で35℃を超える猛暑日となるなど、山梨県内では異例の暑さが続いています。
こうした中、北杜市のコメ農家は暑さを歓迎しながらも高温による被害対策に追われています。
県内は1日も晴れて気温が上がり、最高気温は甲府で35.3℃、勝沼で35.1℃など観測10地点中2つの地点で35℃を超える猛暑日となりました。
甲府の猛暑日はこれで5日連続です。
こうした中、異例の暑さを歓迎する声も。
望月茂喜さん:
「今のところ生育は最高」
北杜市白州町でコシヒカリやミルキークイーンなどを栽培する望月茂喜さんです。
望月さん:
「こんなに暑いのはないですね」
30年を超えるベテラン米農家も、初めて体験するというこの時期の暑さ。
暑さに対応した肥料を使っているため稲が伸びるこの時期は「歓迎」していますが、手放しで喜ぶわけにはいかないといいます。
望月さん:
「今は最高に温度があっていい時期だが、収穫の時期によって温度が高いと胴割れや品質が悪くなるから今から水の管理や温度管理に手を抜けない」
高温による被害を防ぐため、この時期最も力を入れているのは草刈りです。周辺の雑草を刈ることで風通しを良くして田んぼの温度が上がりすぎないようにする効果に加え、草むらに住むカメムシなどの害虫を寄せ付けない効果があるということです。
暑さの中のひと手間ですが、スタッフはファン付きのベストを着るなど熱中症対策を万全にして今年の豊作を目指します。
望月さん:
「今年はコメ不足もあるからなるべく早く消費者へおいしいコメを届けたい」