青森県八戸市と大手漢方薬製造会社が共同で研究進めてきた、生薬の原料となる薬用作物の栽培を八戸市の民間会社が委託を受け開始しました。

薬用作物「センキュウ」の栽培を開始したのは、八戸市に本社のあるシュタインズの農事業部、ゴーオンファームです。10日、八戸市市川町の農地で関係者が定職作業を行いました。

「センキュウ」はセリ科の多年草で、婦人病などの生薬として使われます。薬用作物の栽培については、八戸市と大手漢方薬製造会社のツムラが2015年から共同で研究をしていて、栽培の委託はシュタインズが初めてとなります。

※夕張ツムラ 藤原直樹社長
「冷涼な地域に合った作物を導入できる地域だったということで、連携をさせていただいてる」

※シュタインズ プロダクトマネジメント部 永井由季子さん
「私たちの健康を支えるお薬の原料となる国産の生薬栽培というのは、非常に社会的貢献度の高い取り組みだと感じています」

きょう植えたセンキュウは、2023年10月頃に収穫して、約400キロの生薬になるということです。八戸市では栽培を委託する業者を増やし生産量を増加させたいとしています。