6月6日、札幌市内の結婚式場であった結婚式に出席した53人のうち27人が発熱などの症状を訴え、検査の結果、便などからノロウィルスが検出され、札幌市保健所は食中毒と断定しました。
◆27人が発熱やおう吐、下痢などを発症
札幌市保健所によりますと、札幌市中央区にある結婚式場で行われた結婚式の出席者から「複数の人が体調不良を呈した」と9日通報がありました。

保健所が調べたところ、結婚式は6日に行われ、出席した53人のうち27人に発熱やおう吐、下痢などの症状をあることが判明し、患者の便からノロウィルスが検出されました。
患者は、未就学児から50代の男女27人(男性14人、女性13人)で、そのうち17人が通院し、全員回復傾向にあるということです。
◆5日前の別の結婚式であったトラブルがきっかけ
この結婚式場では、1日に別の結婚式が行われ、参加者が連れていた乳児が会場で便をもらしていました。

保健所は、乳児の便を処理する際、ノロウィルスには効かないエタノールで消毒したため、消毒が不十分で6日の食中毒につながったと断定しました。
保健所は、食品衛生法に基づき、この結婚式場を24日から3日間の営業停止を命じました。