11月5日土曜日に行われた県高校駅伝。男女ともに1区で区間新記録、そして男子は目まぐるしい先頭争いが繰り広げられました。

まずは女子。


エース区間と呼ばれる1区、先頭集団を引っ張ったのはルーテル学院の溝上 加菜(3年)。


ルーテル学院 溝上 選手
「私で絶対勝負を決めるという気持ちで走りました」


区間記録を3秒更新する走りで後続を突き放すと、勢いに乗ったルーテル学院は先頭の座を一度も譲ることなく5年ぶり2回目の優勝を果たしました。


ルーテル学院 溝上 選手
「全力出し切ったらタイム(区間新記録)が出たなという感じです。みんなと最後に都大路を決められて嬉しい気持ちでいっぱいです」


一方、混戦となったのが男子。

1区は4校による積極的なレース展開で4校が区間新記録のペースで残り600メートルまで先頭争いを続けます。


そして、スパートをかけたのは…慶誠の楠岡 由浩。

実況
「ギアを2つ上げた楠岡、九州学院と開新が置いていかれます」


20年ぶりに区間新記録を打ち立てました。

慶誠 楠岡 由浩 選手(3年)
「記録はもう少しいきたかったですが…自信にして次のステージでも区間新、区間賞を獲れるように頑張りたいです」


その後もレースは先頭が目まぐるしく入れ替わる展開に。


そしてレース終盤へと向かう5区、ここから強さを見せたのが熊本工業でした。

5区以降3区間連続で区間賞を獲得する走りで開新をじわりとじわりと引き離し、25年ぶりの都大路への切符を手にしました。


熊本工業と言えば…6年前から下宿制度を取り入れ、監督の奥さん疋田 嘉奈子さんが下宿生活を送る選手10人の弁当を毎日作り、支えてきました。


そして悲願の優勝に嘉奈子さんの目にも涙が。


疋田 嘉奈子さん
「寮母冥利に尽きるというか、みんなの思いが報われて本当に良かったそれだけです」


1区(4位) 田川 寛大 選手(3年)
「嘉奈子さんの弁当を食べてこういう走りができたので感謝の気持ちで一杯です」


5区(1位) 正岡 優翔 選手(2年)
「次は都大路でもっと感謝の気持ちを伝えたいと思います」


【全国高校駅伝】
2022年12月25日(日) 女子10時20分、男子12時30分スタート