コメ価格の高止まりが続くなか、小泉農林水産大臣はさきほど、70年続いたコメの育ちや出来栄えを示す「作況指数」の公表を廃止すると発表しました。
小泉進次郎 農水大臣
「毎年のコメの出来不出来を示す指標として約70年前から毎年秋に実施してきたコメの『作況指数』の公表を廃止する」
「生産現場の実態と違う」と指摘されていたコメの統計。作況指数の公表を廃止するほか、収穫量調査でコメの選別に使っている“ふるい目”の粗さの変更。また、大規模生産者が使用する「コンバイン」での収穫量の把握などにも新たに取り組むと発表しました。
小泉進次郎 農水大臣
「きのう梅雨入りとは思えない、輝いていますね」
きのう、福島県のコメ農家を訪ね歩いた小泉大臣。生産者が次々に口にしたのは…
小泉進次郎 農水大臣
「生産者の皆さんからしても『作況指数』って実感は違いますか?」
「違います」
「違います」
「違います」
「全然違う」
小泉進次郎 農水大臣
「全然違う?」
農水省の統計データが、“現場の実感と異なる”との訴え。2024年産米の「作況指数」は平年並み。コメはあるはずなのに価格が高止まりしていることから実態とあっていないのではと疑問視されています。
小泉進次郎 農水大臣
「皆さんの感覚からすると、農水省が言うほど生産量無いよと?収穫量無いよというのが感覚?」
「今の農業政策を抜本的に変えるべき」
今回の見直しの狙いはどこにあるのでしょうか。
流通経済研究所 折笠俊輔 主席研究員
「ある程度、生産量を正しく把握することで施策を打ちやすくしていくことが狙い」
一方、小泉“コメ”担当大臣が矢継ぎ早に打ち出した政策で、価格に変化の兆しも見られています。
卸売り間で取引される「スポット価格」は随意契約の備蓄米放出によって、「新潟県産コシヒカリ」は60キロあたり=3万5500円と3週間ほど前より1万4600円値下がりしました。
専門家は、随意契約の備蓄米が市場に流れたことでコメが余りつつあるとの認識が広がって、価格が値下がり傾向にあるとした上で…
流通経済研究所 折笠俊輔 主席研究員
「小売りの店頭価格も下がる予兆が出てきた。5キロで4000円切るくらいに下がるのではないか、銘柄米が」
ただ、スーパーに行ってみると…
利用客
「5000円だと…、迷ってしまう。お蕎麦とかお餅とかに、なんとなく替えているような感じ」
いま店頭に並ぶコメは銘柄米のみで、全て5キロ=5000円を超えています。
今月から大手小売りを中心に安価な備蓄米が並び始めたことで、この店のコメの売り上げは先月と比べておよそ15%も減りました。
スーパーセルシオ和田町店 食品担当 久保田浩二さん
「値引きの販売というところで、5%引きでも売れなかった場合は10%値引きの販売というところに踏み切りました」
店側は、精米から1か月経ったコメを最大10%値引きすることで客を繋ぎ止めていますが、去年5キロ=2000円台だった銘柄米の価格は高止まりしたままです。
利用客
「値段はどんどん上がっている気がしていて、いつ戻るんだろうって思っています」
「値引きシールが貼っているのを見たことはあるけど、これ(銘柄米)はそんなに安くはない、(値段は)そのままですね」
スーパーセルシオ和田町店 食品担当 久保田浩二さん
「(備蓄米が)本当に増えれば増えるほど値崩れの影響があれば、うちが仕入れてるお米も少しでも値下げというところは期待はしていたが、現段階で言いますと、そういった(値崩れの)効果は見られず」
随意契約の備蓄米放出など、一連の政策で「銘柄米」が手頃な値段で買えるようになるのはいつなのか。政策の真価が今後、問われることになります。
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