香川県三豊市詫間町の造船所跡地で行われている多目的広場の整備工事で、跡地から出た廃棄物混じりの土が、敷地の外に搬出されず埋め戻されていたことがわかりました。

多目的広場の整備工事は建設会社3社の共同企業体が請け負い、昨年12月から行われています。三豊市によりますと、市が行った土壌汚染調査で、造船所跡地のすべての土から金属片や焼却残さが検出されたため、県と協議のうえ産業廃棄物として取り扱うことになっていましたが、掘り起こした土を市外の処分場に搬出せず埋め戻していたことがわかったということです。

市は産廃不法投棄の恐れがあるとして、工事を5月から中断しています。きょう(13日)の市議会で、市側は「施工業者だけでなく行政にも認識不足があった」と監督責任を認め、陳謝しました。

市は今後、廃棄物処理法違反の疑いでの告発も視野に、対応を検討することにしています。