静岡県裾野市内の公立小中学校に、保護者や地域住民からの相談窓口として民間のコールセンターを試験導入すると発表しました。取り組みは静岡県内で初とみられ、裾野市は、学校の働き方改革に繋がると期待しています。
裾野市によりますと、2025年6月から2026年1月末までの間、公立の小中学校13校(小学校8校、中学校5校)に、保護者や地域住民からの相談窓口として、文部科学省から委託を受けた民間のコールセンターを試験的に導入します。
これまで、保護者や地域住民からの問い合わせは、学校の事務職員が電話を受け、教職員に繋ぐ形を取っていましたが、6月からは、各学校ごとに民間のコールセンターの番号を設け、午前8時30分から午後8時までの間は、民間企業が対応することになります。
問い合わせは電話に限らず、メールやチャットでも可能で、校則などの定型的な質問については民間企業が回答を、学校による対応が必要な案件については、民間企業から学校に連絡をすることで、事案を事前に振り分けることができるということです。
民間企業は、内容に合わせてコーディネーターやカウンセラー、スクールロイヤー(専ら教育行政に関与する弁護士)と連携して、問い合わせに対応していくとしています。
裾野市は試験導入を決めた背景として、近年、保護者や地域住民からの問い合わせへの対応が、必要以上に教職員の負担になっているという声があり、学校における働き方改革を進めるためとしています。
保護者に対しては5月、出欠席を取るアプリ上で、窓口が変わることを周知したということです。
裾野市は、民間の専門家による相談窓口を新設することで、学校では対応が難しい事案の早期解決や、業務の効率化により、教職員が子どもと向き合うことのできる時間を増やし、教職員と保護者、地域がより連携した効率的な教育活動に繋がることを期待しています。
注目の記事
20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「拾った小石で竹に落書き」「立ち入り禁止エリアに侵入」京都の人気スポット・竹林の小径で迷惑行為が深刻化...記者の直撃にも悪びれないインバウンド客たち 地元商店街からも嘆き「本当にやめてもらいたい」

【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

15年前の“時効撤廃”なければ逮捕されることはなかった 安福久美子容疑者(69) 別事件の遺族は「ぱっと明るくなりました」 全国には未だに350件以上の未解決事件









