香川県が解体の方針を示している旧県立体育館、通称「船の体育館」についてです。文化的価値が高いとして、建築家たちが存続を求める要望書を県の教育委員会に提出しました。
日本建築家協会四国支部の伊月支部長が、香川県教育委員会の淀谷教育長に要望書を手渡しました。旧県立体育館、通称「船の体育館」は、世界的建築家丹下健三が設計し、1964年に建てられました。老朽化などから県は解体する方針ですが、建築家たちは今後、県の観光資源として生かせる建物であるとして、解体工事の延期と見直しを求めました。

(日本建築家協会 四国支部 伊月善彦支部長)
「解体費用10億円というのを耐震改修に使って、10億円という原資があれば何か残していけるのではないか」

船の体育館をめぐっては、県が8月ごろに解体工事の業者を決める入札を予定しています。