香川県高松市に住む17歳のふたごアーティストの作品展が、今月(5月)31日まで開かれています。幼いころから絵を描くのが大好きな兄弟。初めての個展です。

まっすぐにこちらを見つめる、シマウマ。2人の合作です。右が兄、左が弟。作風や色遣いは異なりますが、不思議とひとつにまとまっています【画像①】。

【画像①】

兄が描く動物はイラストのようなタッチで、丸い目が特徴的です【画像②】。一方、弟は、動物の輪郭や顔立ちなどを忠実に表現しています【画像③】。

【画像②】
【画像③】

(訪れた人)
「見ていて楽しいですね。半々なのにまとまってるし。ふたごだからかな」

高松市のリフォーム会社「グリュック」のショールームで開かれている「ふたご展~ぼくたちのいろ~」です。この日、会場の一角で熱心に絵を描く兄弟の姿がありました。兄の泰一さんと、弟の祥大さんは一卵性のふたごで、香川中部支援学校高等部の3年生です【画像④】。ともに、知的障害をともなう自閉スペクトラム症がありながら、両親の深い愛情のもと好きな絵をのびのびと描いてきました。

【画像④】

(母)
「絵本が大好きで、小さいときから。私が大変だったので、絵を描いていたら2人がおとなしくいるので、その間に用事をするという感じ。ただ私が2人の絵が好きだったというだけで、それをずっと残していただけなので」

【画像⑤】

2人でひとつのこの作品は、個展のための新たな挑戦でした。