21日午後、岩手県釜石市の住宅街の木の上にクマ1頭が出没し、市がわなを設置しましたが捕獲には至らず、クマは逃げました。

(木下記者リポート)
「サクラの木の上に乗って動けない状態になっているようです」

21日午後1時前、釜石市小佐野町にクマがいると110番通報がありました。
クマは成獣と見られる1頭で、警察が駆けつけると住宅街の高さ5メートルほどのサクラの木の上でじっとしていました。
午後3時半ごろ、市がわなを設置するとクマは木を降りたものの捕獲には至らず、その場を立ち去ったということです。

この後、近くの桜木町で同じ個体と見られるクマが木の上にいるのが見つかっていて、市が再びわなを設置しましたが捕獲には至らず、午後6時ごろに逃げたということです。

これまでのところ、近くで人がけがをしたり物を壊されたりする被害は確認されていませんが、県内ではクマの目撃が増えていて、県は全域にツキノワグマの出没に関する注意報を発表しています。