イスラエル軍は16日夜、パレスチナ自治区ガザへの軍事作戦をさらに拡大したと発表していて、今後、地上部隊などによる攻撃を強化するとみられます。そのイスラエルには増尾記者がいます。

中東のアルジャジーラによりますと、イスラエル軍が新たな軍事作戦の開始を発表をして以降、現地時間けさもガザに対して大規模な攻撃を続けていて、特に中部デールバラハ郊外では激しい砲撃が加えられ、イスラエル軍の軍用車両が前進している様子が見られるということです。

イスラエル軍は16日夜、作戦の初期段階として、「大規模な攻撃と、部隊の動員を開始した」と明らかにしました。

ガザの保健当局によりますと、イスラエル軍による攻撃で各地に被害が出て、過去24時間で少なくとも93人が死亡したということです。

イスラエルは停戦交渉が停滞するなか、アメリカのトランプ大統領の中東歴訪が終わる16日までに合意に至らない場合、軍事作戦を拡大すると警告していましたが、すぐに行動に出た形です。

現地メディアはイスラエル当局者の話として、新たな軍事作戦は「ガザの征服を目指すものだ」などと伝えるなど、新たな作戦は大規模なものになる見通しです。

ガザではこれまでに5万3000人以上が死亡していて、さらなる犠牲者の増加が強く懸念されています。