■ 廃棄食材で時短料理に新商品?「天草 FOOD LAB(フードラボ)」とは
廃棄される食材で商品開発、さらにはコロナ禍で打撃を受けた飲食・宿泊業界の課題を解決すべく、熊本県内で新たな試みが始まっています。
色とりどりのグルメ。上天草の特産物・天草大王(あまくさだいおう)やハモなどを使った品々です。

試食会の参加者
「ハモのアヒージョ、おいしいです」

福居 万里子 アナウンサー
「こちらの10品を作るのにたったの30分!秘密はこの冷凍パックです」
パックの中身は「天草大王の出汁」に「ハモ出汁」・「鶏油(チーユ)」など。あらかじめ料理のベースを作って冷凍したものを使う、いわゆる「時短料理」です。

商品開発担当 シェフ 眞貝 友也さん
「イチから作ると…同時進行しても5~6時間はかかりますね」

この冷凍パックを作っているのは、上天草市でホテルを営む企業。これまで廃棄されていたハモの頭や骨を使って出汁をとり、冷凍して販売しようというのです。

コロナ禍で宿泊や宴会が激減した宿泊業界。料理人を配置転換したり解雇したりせざるを得ない状況を同業他社から耳にしました。そこで、手間をかけずに本格的な料理を作れるよう「下ごしらえ」を担おうと考えました。
ホテル松泉閣 千原 光明 社長
「旅館やホテルの中では厨房の人件費が一番高い。それを効率化することによって少しでも軽減できれば」

上天草発の冷凍パック。今後はスーパーや百貨店・オンラインストアなどで販売し、全国に広めたい考えです。
