フィギュアスケート・グランプリシリーズ第2戦のスケートカナダが30日(日本時間)、カナダのミシサガで男子フリーが行われ、ショート2位の宇野昌磨(24)はフリー183.17点の合計273.15点で逆転優勝を果たした。さらにショート首位の三浦佳生(17)は、フリー171.23点の合計265.29点で、スケートアメリカに続いて2位。日本勢のワンツーフィニッシュとなり、宇野はGPシリーズ通算7勝目。

宇野は冒頭4回転ループと4回転サルコウで着氷が乱れながらもこらえ、トリプルアクセルからの連続ジャンプは成功。後半の4回転-3回転トーループの連続ジャンプは安定感のある着氷で、出来栄え点(GOE)が2.44。終盤は情熱的な曲に合わせたステップとスピンで観客を魅了し、演技を終えると声援に手を振って応えた。

最終滑走の三浦は、冒頭のトリプルアクセルからの連続ジャンプ、4回転トーループからの連続ジャンプを見事決めるが、続く4回転サルコウで転倒。その後、後半の4回転トーループでバランスを崩すが、大きなミスなく滑り切った。GP初制覇こそ逃したが、第1戦に続き2位に輝き、GPファイナル(12月・トリノ)進出の可能性を残した。

宇野の次戦は第5戦のNHK杯(11月18日開幕・札幌)を予定している。