来年のNPT=核拡散防止条約の再検討会議に向け、国連本部で開かれていた準備委員会が閉幕しました。各国の意見がまとまらず、再検討会議のたたき台となる「勧告案」の採択は見送られています。

先月28日からニューヨークの国連本部で行われていたNPT再検討会議の準備会合が9日、閉幕しました。

会議では、来年4月から始まる再検討会議の議論のたたき台となる「勧告案」の採択を目指しましたが、核軍縮の進め方に関する表現などについて各国の意見がまとまらず採択を断念し、「議長による勧告」という形に留まりました。

日本政府関係者からは「現在の厳しい国際情勢のもとで“分断”も見られる。日本としては現実的・実践的な核軍縮の取り組みをすすめていきたい」という声が挙がっています。