昨年8月のパリオリンピック™で日本人88年ぶりの5位入賞を果たした陸上・走高跳の赤松諒一(30)が現地時間9日、カタール・ドーハで行われた「What Gravity Challenge」に出場し、シーズンベストの2m26を跳んで2位に入る好成績を収めた。

パリ五輪で金メダルを獲得したへミッシュ・カー(ニュージーランド)や銀メダルのシェルビー・マクイーウェン(アメリカ)などトップ選手が出場する中、約3か月ぶりの大会となった赤松。

会場の演出で赤松はファレル・ウィリアムスの「Happy」の曲を選曲。2m10から試技を始めると1回目でまさかのミス。2回目では見事に修正すると、2m15、2m20、2m23を1回で成功させた。2m26では1回目にバーを落とすが、2回目でクリアすると右手を大きく突き上げガッツポーズ。シーズンベストをマークし2位となった。

試合を振り返った赤松は「今日の試合ではとりあえずシーズンベストを出すことができて一安心しました。 初めての会場で少し失敗跳躍もありましたが、上手くまとめられたと思います。 1週間後のダイヤモンドリーグでは2m33の世界陸上標準記録を目標に、より高いバーへ挑戦できるよう頑張っていきます!」と意気込んだ。

優勝は、22年世界陸上オレゴン大会銀メダルのウ・サンヒョク(韓国)。昨年大ヒットしたBLACKPINKのロゼとブルーノ・マーズ「APT.」を選曲し、2m29を唯一クリアした。

赤松は次戦、16日に行われるダイヤモンドリーグ第3戦のドーハ大会に出場予定。9月開幕の東京世界陸上へは、パリ五輪で入賞しているため、参加標準記録の2m33をクリアすれば内定となる。

女子では、世界記録保持者のヤロスラワ・マフチクが今季世界最高となる2m02で優勝した。

■赤松諒一(30)
1995年5月2日生まれ、岐阜県出身。加納高⇒岐阜大学⇒岐阜大学大学院。所属は西武・プリンスホテルズワールドワイド。身長183cm。24年8月のパリ五輪では、自己ベストを1㎝更新する2m31を跳び、日本人88年ぶりの5位入賞を果たした。現在は所属会社でオフシーズンにはホテルマンとして接客業をこなし、岐阜大学医学部の研究生という顔を持つ。