ニューヨークの国連本部で、2026年のNPT=核拡散防止条約の再検討会議に向けた第3回の準備委員会が開幕しました。

28日に開幕した準備委員会は、核軍縮の推進に向け、2026年に行われるNPT再検討会議のたたき台となる勧告案の採択を目指します。

過去2回の再検討会議は最終文書を採択できず決裂していて、ロシアによるウクライナ侵攻などで各国の足並みが乱れるなか、今回も合意の形成は難航することが予想されています。

岩屋毅 外務大臣
「原子力が平和と繁栄をもたらすか、破壊と破滅をもたらすかは、今ここにいる我々にかかっています」

日本からは岩屋毅外務大臣が出席し、「NPT体制は危機に瀕しているともいわれる」などとして、来年の再検討会議に向けて各国に一致団結を呼びかけました。

準備委員会は来月9日まで行われます。