アメリカのトランプ大統領は貿易の妨げになる「非関税障壁」について、「為替操作」など8つの項目を挙げました。日本の自動車の厳しい安全基準に不満を示したとみられる内容も含まれています。
トランプ大統領は20日、「非関税的不正行為」として、「為替操作」や「原価割れダンピング=不当廉売」など8つの項目をSNSに投稿しました。「保護主義的な工業製品の基準」も挙げていて、具体例として「日本のボウリング球テスト」と記載しました。
トランプ氏はかつて、「日本では車のボンネットにボウリングの球を落とし、へこんだら不合格にする検査がある」と根拠が不明確な主張をしていたことがあり、日本の厳しい安全基準に不満を示したものとみられます。
こうしたトランプ氏の主張について、車両の検査方法や安全基準を管理する国土交通省は「車のボンネットにボウリングの球を落とし、へこんだら不合格にする検査」というのは行っていないとしています。
一方で、歩行者の頭に見立てた物をボンネットなどに衝突させ、歩行者への衝撃が国連の基準を超えないか調べる「歩行者頭部保護性能試験」は行われています。
「自動車事故対策機構」が公表している映像です。国交省の担当者によりますと、これは歩行者にどれくらいの衝撃が伝わっているかを調べるもので、「へこんだら不合格」とするものではないとしています。
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