5連勝中のカープは投手陣最年長の 大瀬良 が先発。ドラゴンズ 柳 との白熱の投手戦は中盤でのある作戦がターニングポイントになりました。

前日に快勝しマツダスタジアムで8連勝中のカープは、大瀬良が今シーズン初勝利をかけてマウンドに上がりました。1週間前に対戦したばかりのドラゴンズを相手に「力強さが増した」というストレートで三振を奪うなど三者凡退に抑えるスタートを切ります。2回にはセカンド菊池が華麗なグラブさばきでまだ白星のない大瀬良をバックアップします。

2回ウラの攻撃で先頭の4番末包が6試合連続ヒットとなるツーベースヒットとチャンスを作ります。しかし、前回の対戦で7回無得点に抑えられたドラゴンズ先発・柳の投球術の前に1本が出ず先制とはなりません。

0対0で迎えた6回ウラの先頭バッターは大瀬良をリードする8番・會澤。37歳が全力疾走で今シーズン初の長打となるツーベースを放ちます。その後、1アウト1・3塁となり打席は2番の矢野!ここで新井監督が思い切った作戦に出ます。1ボールからの2球目に2人のランナーがスタートを切りますが、矢野が空振り。「自分のミス、柳が1枚上だった」と新井監督が振り返ったターニングポイントは、結果的に3塁ランナーの會澤が挟まれタッチアウトとなります。2アウトランナー2塁から矢野はしぶどくセカンドへの内野安打。1・3塁と再び得点圏にランナーを置き10試合連続ヒット中で打率4割を超える小園に打順が回ります。しかし、小園はレフトフライに打ち取られホームが遠い展開となります。

6回まで1安打に抑えていた大瀬良は今シーズン初めて7回のマウンドヘ。しかし、2アウト2塁とこの日、はじめて得点圏のピンチを背負うとドラゴンズの新外国人ボスラーにタイムリーを打たれ先制を許します。去年のノーヒットノーランの試合以来となる8回のマウンドにも上がった大瀬良。ここでは犠牲フライで1点を奪われますが8回2失点とゲームを作りました。
しかし、この日は打線が援護できず今シーズン3度目の完封負け。連勝も5でストップしました。