福島県伊達市保原町にある「紅屋峠千本桜」。小高い峠にソメイヨシノなどおよそ1000本の桜が咲き誇ります。4月5日に開花したソメイヨシノは現在、満開を迎えていて、訪れた人は写真に収めるなどして桜を楽しんでいました。

訪れた人「一面がピンクですごくきれいという一言に尽きる」
訪れた人「きれいです。小さい桜も下で咲いていてかわいい」

例年、桜のシーズンには3万人以上が訪れるこちらの公園ですが、課題もあります。

訪れた人「足が弱いので下まで行くと帰って来られないと思って、ここ(別の場所)を回った」

訪れた人の負担となるのが、急こう配となっている坂です。

伊藤大貴記者「数百メートルほどゆるやかな坂道が続きます。そしてこのあたりから急勾配となっていて、歩くのは大変です」

市も課題を把握してします。

伊達市商工観光課・加藤元晴副主幹「峠道なので高齢者や小さい子どもが行ける場所が限られている」

そこで、市が応募したのは『晴れ風アクション』。これは地域の風物詩を守ろうと、大手ビールメーカー「キリンビール」が売り上げの一部を自治体に寄付するもので、県内では喜多方市の日中線しだれ桜も支援の対象となっています。今年の秋以降、こちらの公園では坂道に手すりが設置される予定だということです。

伊達市・加藤副主幹「手すりを整備することでさらに多くの人に紅屋峠のいいところを見ていただいて、もっと伊達市を好きになってほしい」