秋田県で生産されたコメから基準値を超える「カドミウム」が検出された問題。農林水産省は、青森県内では「スーパー」や「飲食店」など31店舗と、宅配事業で流通したと発表しました。
問題になっているのは、秋田県小坂町の「熊谷農進」が2024年に生産した「あきたこまち」やブレンド米などです。
県内では青森市の卸売業者「奈良岡末造米穀」を通じ流通していて、農林水産省は11日、その販売先を発表しました。
問題のコメは「熊谷農進」から4つのルートに渡りました。

奈良岡末造米穀には秋田市の業者から13.2トンが卸され、このうちの5.1トンが青森県内に販売されたということです。
青森県内の販売先は、スーパーの「青森トライアル」15店舗、「県民生協」12店舗、「飲食店」など4店舗のあわせて31店舗と、「コープあおもり」では宅配事業で販売されました。

青森テレビの取材では、「県民生協」で2.8トン、「コープ青森」の宅配では108人に0.8トンが販売されています。
消費者庁などは、カドミウムの基準値は数十年にわたり食べ続けたとしても、健康に影響がないと考えられる値としています。
販売した各スーパーでは、店頭やホームページなどで回収への協力を呼びかけています。