青森県十和田市で先週、発売が始まったご当地ポテトチップス、ネギ塩。地元のネギをたっぷりと使い、1週間で1000袋以上売る人気商品となりました。開発したのは地元の高校生で、この逸品に地元愛をたっぷりと込めました。
年間40万人以上が訪れる道の駅とわだ。こちらで、10月14日に発売が始まり、いま、人気を集めているのが「ポテトチップスネギ塩」です。インパクトあるデザインとネーミングにひかれるように立ち止まり、1つ、2つと買い求める人が相次いでいます。
※購入した人は
「まったく知らなかった。食べてみようかと」「ネギ塩味だからどんなものかと思ったけど、青森限定ポテトチップス、珍しいからいいかなと思った」
商品開発を担当したのは、十和田西高校観光科の生徒たちです。地元・十和田市の魅力を学び、情報発信する授業の一環として去年6月から、道の駅とわだと一緒にご当地ポテトチップス作りに乗り出しました。どんな味付けにするのか、生徒たちが案を出しましたが、最初は、ネギやゴボウ、それにリンゴなどその数は実に30種類を超えていたといいます。この案をもとに、道の駅が製造業者と打ち合わせをして3種類まで絞り込み、生徒たちが試食。そして、人気投票ではえある1位に選ばれたのがネギ塩でした。
※十和田西高校3年小笠原蓮さん
「買ってもらったお客さんにもう一度買ってみたいと、インパクトのある味のネギがいいと、接戦ながらもネギ塩味が1位となり決定しました」
十和田市産のネギの乾燥粉末がたっぷり、ピリリとコショウもきいてくせになる逸品だと人気は急上昇。発売開始から1週間で1000袋以上売り上げました。
※道の駅とわだ 小泉啓司(こいずみけいし)さん
「1日あたり100個以上売れている計算です。私の記憶ではそこまで売れている商品はなかなかない。お菓子としてここまで売れているのは、道の駅としては一番売れている商品」
生徒たちは、味付けだけではなくパッケージのデザインも担当。駒の里・十和田らしく馬と青森県をあしらった生徒のイラストが大きく載せられています。
※十和田西高校3年 山端周平さん
「あと数か月で十和田西高校が閉校するとあり、パッケージに十和田西高校という名前が使えなかったことに、残念だと思っているので、みなさんに学校の名前を憶えてもらいたいことと、観光科のみんなにも感謝の気持ちがあると同時に、この頑張りを含めて味わってほしい」
2023年春に閉校する十和田西高校が手がけたポテトチップス。その美味しさを引き出しているのは、たっぷりとつまった生徒たちの地元愛です。
ポテトチップスネギ塩は道の駅とわだと十和田市観光物産センター、道の駅奥入瀬の3か所で販売されています。
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