香川県の小豆島に別れの春です。
人事異動で島を離れる教員を、生徒たちが港で見送りました。

高松からフェリーで約1時間の、小豆島です。教師と教え子の絆の物語で知られる「二十四の瞳」の島に今年も別れの季節が巡ってきました。
船の出発が30分後に迫った池田港です。

「部活からです」「ありがとうございました」
「頑張って」「自分の道を行く、な」

小豆島中央高校と小豆島みんなの支援学校から、この春、22人の教員が去ります。生徒ら約150人が、恩師との別れを惜しみました。
「ありがとう、見ていいんですか。今までの思い出、すごいうれしいです」
(転出する教員)
「大好きな生徒たちだったので、本当にぜいたくな3年間を過ごさせてもらったなと思います」
「1年間がばあっとフラッシュバックしてきて泣きそうになりました(次に)行った学校で頑張っていきたいなと思いました」
旅立ちのときが刻一刻と近づきます。
(見送りに来た生徒)
「高校になって、いろんな緊張とかしていた時に一番よりそってくれた先生だったので」
「バスケ部なんですけど、先生の意思を受け継いで練習に取り組みたいと思います」

「しんや先生お元気で」「バイバイ」
「ありがとうございました」「バイバイ」「ひろき頑張れよ」
かけがえのない思い出を分かち合う、春の儀式です。教員と教え子たちは、それぞれの道を歩みます。