■MLB カブス 2ー6 レンジャーズ(日本時間10日、リグリー・フィールド)

カブスの今永昇太(31)が10日、本拠地でのレンジャーズ戦に4度目の登板、5回、76球を投げて、被安打7、奪三振4、四死球1、失点5(自責点5)で今季初黒星。今永が5失点以上を喫するのは2024年8月13日に7失点(自責点3)したガーディアンズ戦以来となった。“3番・DH”でスタメン出場した鈴木誠也(30)は4打数2安打1打点。3試合連続マルチヒット、3試合連続打点と好調をキープしている。

チームはナ・リーグ中地区首位、自身も連勝中と勢いにのる今永、今季初の中4日での先発、相手はア・リーグ西地区2位のレンジャーズとなった。

「(相手が)目付をどこにしているのかっていうのをチェックして、どんなタイプの選手なのかっていうのも頭に入れながら投げている感じ」とかつて話した今永。気温5℃、強風で体感温度はマイナス2℃と寒いシカゴのマウンド、1回1番・メジャー13年目のベテラン・M.セミエン(34)に1球目のストレートを完璧に弾き返され、強い風にも乗ってレフトへ大きなフライとなった。

そして、2番・ワールドシリーズMVP2度獲得しているC.シーガー(30)にはカウント3-1と打者有利なカウントから低めのストレートを狙われて、これも風に乗って左中間スタンドへ飛び込む2号先制ホームラン。マウンド上の今永も驚いた表情を浮かべた。ストレートを打たれた今永は3番・J.ヤング(27)にはスプリット、チェンジアップと変化球を織り交ぜて、センターフライに打ち取った。

2回はストレートとスプリットを中心に組み立てて、レンジャーズの下位打線を3者凡退に抑えた。3回、9番・L.タベラス(26)からスプリットでこの試合初三振を奪うと、2巡目に入り、カーブ・スイーパーを織り交ぜていった。2死一塁で1回に低めをホームランにされたシーガーには高めで勝負、最後はスプリットでタイミングを外し、レフトフライに打ち取った。

4回には4番・A.ガルシア(32)をスプリットで空振り三振を奪うなど落ち着いたピッチング、その裏、ここまでノーヒットに抑えられていたカブス打線は1死から3番・鈴木が右中間へ3試合連続安打、今季初のスリーベースヒットでチャンスメイクすると、4番・M.ブッシュ(27)がライト線へ同点のタイムリーを放った。

同点に追いついてもらった今永は5回、先頭の7番・K.ピラー(36)に不運な内野安打で出塁を許すと、8番・J.ハイム(29)にストレートが甘く入りセンターへ勝ち越しアーチを打たれた。さらに2死二塁から3番・ヤングにはスプリットが落ち切らずにセンターオーバーのタイムリー、続く4番・ガルシアは打ち取った打球がセンター前へ落ちるタイムリーとこの回、5安打を浴びて4失点と崩れた。

今永は5回、76球を投げて、被安打7、奪三振4、四死球1、失点5(自責点5)、今永が5失点以上を喫するのは2024年8月13日に7失点(自責点3)したガーディアンズ戦以来となった。

9回には1死三塁から3番・鈴木がライト前へタイムリー、鈴木は3試合連続となるマルチヒット、3試合連続の打点と好調をキープしている。しかし、カブス打線はわずか4安打に抑えられて連勝は2でストップ。今永は今季初黒星となった。