ダム計画に翻弄され続ける熊本県五木村の高校に通う生徒が、ダムが完成すれば水没する地域でたすきをつなぎました。


人吉高校五木分校 中川 泰 校長
「50年の歴史を感じながらタスキを繋いでいくことになります」

人吉高校五木分校創立50年の節目に行われたのは駅伝大会。地域の人に元気を届け、五木村の良さを改めて知ることが目的です。五木分校の歴史はダム計画に翻弄された歴史でもあります。


元々の校舎は、川辺川ダム計画で水没予定地となり2007年に移転を余儀なくされました。

今回は、元々の校舎から現在の校舎までの15キロを全校生徒24人が走ります。


生徒は水没予定地一帯が見えるポイントにやってきました。

人吉高校五木分校 尾方 優奈さん
「きれいですね。絶景」
「映えー」


「ダムの計画で移転とはなってしまったけど、もしかしたらあそこで本当は学んでいたかもしれないと思ったら、くるものがありました」

地域の人の声援を受けての駅伝大会。スタートから1時間28分。地域に思いをはせゴールしました。


人吉高校 五木分校 生徒会長 森下 幸生さん
「自分たちが走ることで地域の人たちを元気づけられたらなと思っていました。きょうは」