被害のさらなる拡大が懸念されるミャンマーの大地震。軍事クーデター後の内戦下で困窮する市民生活にも追い打ちをかけています。震源に近いマンダレーから中継です。

多くの建物が倒壊し、壊滅的な被害を受けたマンダレーでは日中の気温が40℃に達するなか、懸命の捜索活動や復旧作業が続いています。

ライフラインがストップした影響で、信号機が作動せず、交差点は大混乱になっているほか、燃料が足りず、ガソリンスタンドには車の長蛇の列ができています。

4年前のクーデター以降、軍政支配のもとで経済は崩壊状態になり、市民生活はただでさえ困窮しているだけに、今回の地震は更に追い打ちをかけています。

一方、国際社会から孤立するミャンマー軍は、国際援助を各国に求めていますが、内戦の混乱はいまも続いています。

軍と戦闘を続ける民主派は今回の地震を受けて、戦闘を2週間停止すると発表しましたが、一方の軍は一部地域で空爆を続けているとの報道もあります。

ミャンマーに救助部隊を派遣しているシンガポール政府は、即時の停戦を求める声明を出しました。

市民らは「当局が助けに来てくれないので、自分たちでやるしかない」と話していて、軍政に対する不満や怒りも高まっています。