山梨県側から進んでいるリニア新幹線のトンネル掘削で、静岡県は工事を止める議論を始めるよう10月13日、JR東海に求めました。これに対し、山梨県の長崎知事が「山梨に関する話なのでもう少し礼を尽くすべき」と10月17日、苦言を呈しました。
<山梨県 長崎幸太郎知事>
「中身の是非は別として行政のやり方として私はちょっと、もう少し山梨県に対して礼を尽くすべきではないのかな」
リニア中央新幹線の南アルプストンネルの掘削は、山梨県側から静岡県との県境付近まで進んでいます。静岡県は大井川の水資源への影響が生じる懸念から「どの場所で工事を止めるのか」、県の専門家会議で議論し、明確にすることを求め、10月13日、JR東海に文書を提出しました。
この動きに対し、山梨県の長崎知事は10月17日の記者会見で、一言も連絡がないと苦言を呈しました。
<山梨県 長崎幸太郎知事>
「もちろん静岡の考えは結構だが、山梨県に関する話については、ひと言も連絡がなく、それは遺憾以外の何物でもない」
一方、静岡空港に東海道新幹線の新しい駅をつくる構想については、「沿線各県の利益になる可能性がある」として、今後、リニア建設促進を目指す期成同盟会で議論する考えを示しました。
注目の記事
「やっと技術が認められた」従業員約70人の町工場が開発 量産可能な最高水準の緩み止め性能のボルト 【苦節21年の道のり 開発編】

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開

3年で20本が切断…台湾「海底ケーブル」が直面する脅威と中国の影 最前線・沿岸警備隊パトロールに日本メディア初密着【後編】









