韓国では史上最悪ともされる山火事が発生していて、これまでに24人の死亡が確認されました。火の手は世界遺産があるエリアにも迫っています。

韓国では今月21日以降に、南部の慶尚北道、慶尚南道を中心に全国各地で山火事が発生しています。強風や大気の乾燥が被害を拡大させていて、焼けた山林はサッカー場2万個分に相当するということです。

きょう午後には、消火活動にあたっていたヘリコプターが墜落し、1人が死亡しました。

韓国政府によりますと、これまでに山火事で死亡した人はあわせて24人に上り、2万7000人あまりの住民が避難を余儀なくされています。

韓国 ハン・ドクス首相
「歴代最悪の山火事の記録を塗り替えています」

被害は文化財にも及んでいます。慶尚北道では国の文化遺産に指定される寺院「孤雲寺」の建物が複数、焼失しました。

さらに、火の手は世界遺産に登録されている「安東河回村」にも迫っていて、地元消防は周囲に消防車両を緊急配備させるなど対応を急いでいます。